みなさんの会社にも1人はダメ社員・ポンコツ社員と言われる人がいるのではないでしょうか?
あなたの周りにいるダメ社員に、悩まされたり振り回されたり、日々疲れることもありますよね。
学生時代は気の合う人とだけ付き合っていれば問題なかったかと思います。
しかし、社会人として会社という組織の中で仕事をする上では、苦手な人とも人間関係を良好に保つ必要があります。
✓ 本記事の内容
・ダメ社員に共通する13の特徴 ・ポンコツ社員を成長させる方法 ・ダメ社員との上手な付き合い方
本記事は5分程度で読むことができます。
ダメ社員との付き合い方を変えて、自分のストレスを軽減し、時間や心に余裕を持つことができたのでぜひ実践してみてください。
目次
1 ダメ社員の特徴13個
ダメ社員・ポンコツ社員に共通する特徴を挙げていきます。
いくつ当てはまっているでしょうか?
① ウソをつく
ダメ社員は、ウソをつきます。
この仕事やった?という問いに、やっていなくても「やりました!」と回答することもあります。
小さなウソから大きなウソまでついている可能性があります。
対外的な仕事でウソをつかれてしまうこともあるので、めぐりめぐって取引先からそのウソが判明してトラブルになることもあります。
② ギャンブル的に仕事を行う
少し分かりづらいのですが、要するに一か八かにかけた仕事の仕方をしていることがあります。
例えば、経理事務に使うので領収書をもらっておいてと頼んだ時に、自分がもらったという証拠を残しておこうと自分の印鑑を領収書におしていたのです。
もう押してしまっているのに、ダメ社員はあたかもまだ押していないけど気を利かさているという意味で「領収書にはわかりやすいように自分の印鑑を押しておいた方がよいですか?」と聞いてきます。
最終的にダメ社員は「確認が先でしょ!」とこっぴどく怒られることになったのですが、一か八か当たればラッキーといったギャンブル的な感覚でアドレナリンを出しているタイプがいます。
③ 自己評価が過大
意外なことに、ダメ社員の中には「自分は仕事ができる」と思い込んでいる人がいます。
自分は正しい、自分は仕事が早いと自信を持っているのです。
そのため、自分の実力以上の仕事を引き受けてしまって、キャパオーバーを起こす傾向にあります。
そしてそれがミスにつながるのですが、本人には何とかやり遂げることができるという妙な自信があるので、更に仕事が舞い込んできても断ることができません。
結果、またミスを起こすという悪循環を引き起こしてしまうのです。
④ 人の話を素直に聞かない
ダメ社員のことを考えて、こうした方が良いよとアドバイスをしても素直に聞いてくれません。
さらにウソが重なって、理解しました!と返事をすることがあるのですが、アドバイスを取り入れるつもりは一切ありません。
素直に聞いてくれないだけならまだしも、言い訳をする場合もあります。。
⑤ 周囲の目を気にする
ダメ社員は意外と周りの目を気にします。
自分の言動が周りに影響するのでは、これを言ったら嫌われないかなど考えすぎています。
人は意外と他人の言動を気にしていません、特に仕事上の人間関係を良好に保っていたり、確認や相談など丁寧な仕事をしていれば、そうそう周りのことが気になることはありません。
周囲の言動に逐一文句を言うとしたらその人はよっぽど暇な人です、気にせず自分の仕事に専念すれば良いのです。
しかし、ダメ社員は万人に好かれようとかっこつけてしまう自意識過剰な面があります。
⑥ ミスが多い
誰にでもミスはありますが、ダメ社員は注意力が散漫なため、ミスが多い傾向にあります。
例えば、スケジュールの管理もひとつの例ですが、多くの仕事を抱えることで余計にやるべきことが増え、仕事の進行管理があやしくなってきます。
その結果締め切りに間に合わなかったり、間に合っても無理矢理終わらせるような仕事の仕方をしてチェック不足によるミスが多発します。
また、会議なども時間を伝えていなかったり、会議室をおさえていなかったりなど直前になって焦ることがしばしばあります。
⑦ 残業しても申請をしない
ダメ社員・ポンコツ社員は総じて残業が多い傾向にあります。
感覚のずれた正義感があるので、残業をしても人の目を気にして残業の申請をしません。
休日に出勤しているにも関わらず、休日きて仕事をしているのは自分のせいだし、自分の時間を使えば仕事を円滑に進めることができるという自信もあうので、残業に対する申請をつけようとは思っていません。
お金にがめついタイプのダメ社員もいますが、基本的に心優しいポンコツが多いので、一人でこっそり仕事をしています。
⑧ 自己分析ができない
ダメ社員は、1日の大半を仕事に費やしているため、自分と向き合う時間が少ないため、自己分析ができていません。
自分はこう思います!と最初の威勢は良いのですが、理由を突き詰めるとすぐに言葉に詰まってしまいます。
⑨ 感覚がずれている
感覚がずれているので、妙なところでテンションが上がったりスイッチが入ったりします。
自己評価が過大にプラスして、自意識過剰な面があるので、変な責任感をもっています。
例えば、残業をせずに本人の思うスケジュール通りに仕事が進まないと自分を責めるなどです。
残業せずに仕事を終わらせるようにチーム全体で頑張るのが、会社で当たり前の感覚ですが、ダメ社員は、大した立場でもないのに、自分が残業して一人で仕事を背負っていくという無駄な責任感を持っています。
⑩ ほうれんそうがないので間違った方向に進んでいる
ダメ社員はコミュニケーションをとるのが苦手です。
ホウレンソウがあまりないので何を考えているか分からないと思われていることが多くあります。
報告・連絡・相談をしないため、気づかないうちに間違った方向に進んでしまっていることが多く、仕事も出戻りになることが多く、結果非効率になってしまうのです。
⑪ 自分なりには周囲に配慮していると思っている
ダメ社員は、自分では周りに対して気を遣っていると思っています。
自分が仕事でいっぱいいっぱいになっていても、他の人に迷惑がかかるからと仕事を依頼できないこともしばしば。
また、仕事が行き詰まった時も、他の人の時間を奪ってしまうと思い、他の人に相談することができません。
自分では周囲に迷惑かけていないと思い込んでいます。
迅速かつ正確に仕事が終わることを優先順位にすべきですが、周囲に相談や依頼しないことが責任感だと勘違いしているのです。
⑫ 整理整頓ができていない
ダメ社員は整理整頓ができません。
机の上や引き出しの中、ロッカーの中がぐちゃぐちゃです。
資料が整理されていないため、書類を紛失することもしばしばあります。
しかし、本人の中では整理されているようで、片付けるようアドバイスしたとしても、「自分なりにどこに何があるか分かっている」という自信があるので、結局ぐちゃぐちゃなままです。
⑬ ムダなことが多い
無駄な作業がとても多いです。
・字を丁寧に書く
・自分なりのやり方にこだわりがある
・パソコンに貼ってある付箋が異様に多い
知らず知らずに無駄なことをしているので(本人は重要だと思っている)仕事も非効率になっていることが多くあります。
例えば、仕事の流れを整理するためにスケジュールを作成するとして、その流れをまとめることに1日使ってしまうのです。
スケジュールをまとめるのに1日使うなら、その分仕事をしている方がはかどりますよね。
2 ポンコツ社員との上手な接し方
ダメ社員と一緒に仕事をしていると、自分のストレスがたまったり、最悪な場合自分が間違っているのではないかとさえ思ってきてしまうこともあります。
そうなってしまっては心身ともに疲労してしまいますよね。
そうならないためにも、ダメ社員との上手に接していくコツを知っておくだけでだいぶ楽になります。
自分を守るため、そして仕事を円滑に進めるためにも接し方をおさえて実践していきましょう。
上手な接し方のコツ
- 仕事面
- 心理面
でそれぞれ具体的に挙げていきます。
仕事面
仕事は厳選したものを与える
ダメ社員は仕事を自分から増やしてしまいます。
ある程度厳選しましょう。
最初から色々な種類の仕事を他の社員と平等に与えてしまうと、自分で抱え込んでしまってなかなか進まない可能性があるので、厳選しましょう。
数として1人にカウントした仕事の割り振りにするとチームとして回らなくなる可能性もあるので、探り探りいきましょう。
あまり考えなくてもできる仕事を与える
難しい仕事は集中力も散漫になりミスが発生しやすくなります。
まずはキャパオーバーを起こさないように考えなくてもできる簡単な作業的な仕事をしてもらい慣れてきてから徐々に、人がからむ仕事や発想力が必要な仕事などにシフトしていきましょう。
仕事をサポートする
ダメ社員は仕事を煩雑化してしまします。
厳選した仕事を与えてもどこからか仕事を集めてきてしまいます。
それはもはやクセなのです。
先輩後輩の関係上難しい場合もありますが、なるべくこちらから確認するようにしましょう。
仕事の量やスケジュールなど、パンクしていないかをある程度定期的に管理しましょう。
初めは大変ですが、育ってくれば、今後、力になってくれることもあるので、自分の仕事に影響が出ない程度にサポートしてあげましょう。
心理面
宇宙人だと思う
宇宙人は未知の生物です。別の星にいる生命体だと思うことで、無理に考えを理解しようとは思わなくなります。
子供だと思う
子供には丁寧に教えてあげようと思いますよね。
ダメ社員も、仕事のやり方や人間関係の中で自分が活かされていることを知らない可能性が高いです。
子供が分からないとか奇怪な行動をとっても頭ごなしに怒らないですよね。
それと同じで、丁寧に向き合ってあげましょう、もちろん大きな子供なのでかわいくないと思うかもしれませんが、大人の余裕で接してあげましょう。
価値観は違って当たり前
これは、様々な局面で言えることですが、育ってきた環境も違うので、価値観は違って当たり前だと思うとだいぶ心が軽くなります。
自分も誰かから、あの人とは合わないと思われているかもしれません。
万人と合う人なんて誰一人いないと思っていれば、ダメ社員の考えについても、自分と真逆だけど価値観は違って当たり前と思えば、気持ちが晴れますよね。
裏返して考える
ダメ社員の言動は裏返して想定しておきましょう。
わかりました!と返事をしても、多分わかってなさそうだなと心の中で思っておきましょう。
ダメ社員の言動ひとつひとつを正面から受け止めると痛い目を見る可能性が高いので、話半分で聞いてあげることが、自分にとっても相手にとっても良い意味で軽くとらえてあげることが大事です。
別角度から見たら長所
ダメ社員は、ダメなところしかないのかと思いがちですが、別のアングルから見たら長所となり得ます。
例えば、次のような長所です。
・心優しい
基本的には、優しくて温和な人が多いです。
自分を強くもっていますが、それを人に強要したり、考えを押し付けたりすることはほとんどありません。
・爆発的な行動力がある
ダメ社員に限らず、考えることが多すぎるとショートしてしまいます。
ダメ社員は、何も考えないときの初動に爆発的な行動力が見られることがあります。
また、スイッチが入ると凝り性なところもあるため、考えられないぐらいの力を発揮することがあります。
・返事が良い
理解しているしていないは別として、威勢が良いと何となく気持ちが良いものです。
・体力がある
きつくても自分で何とかしようとするので、物凄い体力があります。
・ITリテラシーは比較的高い
ダメ社員は、リアルでのコミュニケーションは苦手ですが、ネットに精通していることが多いです。
比較的IT系の作業を依頼すると早いことがあります。
例えばエクセルなどでデータをまとめる作業や、会社のHPを更新したり、簡単な動画作成など、そういった作業をさらっとやってくれたりします。
このようにダメ社員やポンコツ社員にあてはまる特徴も別の角度から見たら長所なので、いまく良いところを引き出すように周りが工夫すると好循環を生む可能性があります。
3 (実話編)愛すべきポンコツ社員のエピソード
ここで私の周りにいる実際のダメ社員のエピソードを2つほどお話します。
① 自分の家賃を知らない
ポンコツ社員は、あまり自分のことを把握していません。
驚いたのは、自分の家賃を知らないんです。
雑談の中で「家賃いくら?」という話をすると、「確か65000円、あっ、60000円だったかな」と言っていました。
「あまり把握してないんだね」というと「ちょっと待ってくださいね」と言って何やら携帯をいじって見せてくれたのが、自分のアパートの賃貸サイトでした。
自信満々に「62000円です!」と見せてくれたので、まさか自分の家賃を賃貸サイトで確認する人がいると思っていなかったので衝撃でした。
➁ 残業続きで疲れがたまり遅刻しそうになりタクシー通勤
ポンコツ社員は、自分の体力を削って、時間を使います。
残業も深夜まで行っています。
そこで、残業が続いているのでだんだん疲れがたまってきます。
しかし、頑張り屋のポンコツ社員は休暇をつかわないので、朝寝坊して遅刻しそうになっても頑張って通勤してきます。
自転車で20分ぐらいの距離を、送迎タクシーで倍の料金で通勤してきます。
残業代の申請はしない上に、タクシー代を自分で支払って会社にきているので、会社にとっては、ある意味そこまで自己犠牲をはらって働いてくれる社員はとても良い社員なのかもしれないですね。
会社の後輩の実話ですが、本当にポンコツでアドバイスをしても聞き入れてくれないのですが、なんだか憎めないんですよね。
きちんと向き合って接すると、物事を知らないだけで、成長の可能性があるし、ポテンシャルを秘めてると感じます。
みなさんもぜひ、かわいがって長い目で見てあげてください。
4 まとめ
ダメ社員・ポンコツ社員に多い共通点は以下のとおりです。
チェックリスト
- ウソをつく
- ギャンブル的に仕事を行う
- 自己評価が過大
- 人の話を素直に聞かない
- 周囲の目を気にする
- ミスが多い
- 残業しても申請をしない
- 自己分析ができない
- 感覚がずれている
- ほうれんそうがないので間違った方向に進んでいる
- 自分なりには周囲に配慮していると思っている
- 整理整頓ができていない
- ムダなことが多い
ダメ社員と付き合うことは、ストレスになります。
しかし、会社に入社するまで、異なる環境で育ってきているので、価値観や考え方や言動が人と異なるのは広い目で見れば不思議なことではないのかもしれません。
そのような広い心をもって
相手は自分とは全く違う
ということを認識しましょう。
その上で
「仕事面」と「心理面」
の両方で工夫して、ダメ社員と上手に付き合っていきましょう。
それでは、今回はこのあたりで失礼します。
ご覧いただき、ありがとうございます。